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| 鳥取|鳥取市の郷土料理グルメ店「花のれん」:トップ 稲葉肴ごよみ > 春 > 春の随筆 > 花月ごよみ |
山陰の海・近くの畑・山里・深山・湖・河で四季折々採れる食材、特別のものではなく身近な材料を使った料理で、腕の良い板前が何時間も手間隙掛けて作る料理ではなく、料理人が十年修行したら作れ、また家庭でも十分に作れそうな料理を基準に綴りました。
野菜に季節感がなくなったとよくいいますが、鳥取ではまだまだ捨てたものではありません。板場には田芹・ワラビ・ツクシ・タラの芽・少し遅れて竹の子と、春の野菜が集います。また山ウドは、作りウドと違い白く食べられる部分は少ないのですが、野生の香りと歯ざわりは抜群です。
暖かくなったころ、調理場の皆と山へ入り、山ウドとかフキノトウ・葉ワサビ等を採りに行くのも楽しみの一つ。山ウドを採ったらすぐに皮をむき、岩清水で洗うと薄い油の膜が取れます。かじると少しほろ苦い味ながら、後ひくうまさです。濡れ新聞にウドや竹の子(スズコ)を田舎味噌を少し入れて包み、焚き火で蒸し焼きにしたら、一流の料理屋にも負けぬうまさ。心を許す友と山遊びし、酒盛り…人生最高の贅沢じゃないでしょうか。
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